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美丘

評価:
石田 衣良
角川書店
---
(2006-11-01)
Amazonおすすめ度:

 一刻も早くこの感動を何かに書き綴りたくて、帰宅途中の電車に揺られながらメールでこの文章を打ち始めました。感動と言っても、何も大袈裟なものじゃありません。静かに心が震え、そしてそれがやがて温かい気持ちになれる作品でした。

最近読む本、見る映画、どれも恋人や身近にいる人が病気や事故で亡くなってしまうストーリーがよくあります。でもこの「美丘」はちょっと違います。美丘は決して悲劇のヒロインでもなく、もっと生々しい、ある意味現実とかけ離れた存在ではなく身近にいて人間らしく強い女の子です。でも、きっとこんな子はそうはいないんだろうなとも思うし、またそんな彼女がいたら本当にステキだと思います。

クロイツフェルト=ヤコブ病。それが美丘に発症した病気の名前です。治療方法がなく、十年も二十年も潜伏していて、いつ発症するかもわからない。そして発症すれば3ヶ月くらいで脳がスポンジのようになって記憶も言葉もそして呼吸することさえも出来なくなって死んでしまう。
自分が、恋人が、子供がもしこんな病に冒されたら、あなたならどうしますか?
私には考えられない。でもきっとこの小説の中の美丘と太一みたいには多分なれない。
だから、美丘も太一も本当に素晴らしい。
生きていることの幸せ。このことは何事にも変えられない幸せ。
普段何気なく日々暮らしている中で、自分が生きていることが、そして愛する人々が目の前にいることが最高の幸せだとあらためて感じさせられました。
人をもっと愛したくなる。それがそばにいる人で今すぐ駆け寄って抱きしめることが出来れば最高です。キュッと抱きしめてあげて下さい。

読み終えたあと、涙は溢れたけれど、悲しみはありませんでした。
自分が一生を終える時も、そんなふうに思えたら本当に良いと思います。



| book | 23:05 | comments(3) | trackbacks(1)

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    流星の絆

    評価:
    東野 圭吾
    講談社
    ¥ 1,785
    (2008-03-05)
    なぜかしら最近唯一欠かさず見ていたTVドラマが「流星の絆」。
    言わずと知れた売れっ子作家、東野圭吾の小説ドラマ化ですね。
    何気なく初回放送を見てから最終回に近づくにつれ次回を期待して見てしまいました。
    最終回を迎える週の初めに「最終回衝撃の結末を見る前に読むか、最終回を見て余韻に浸りながら読むか」的な新聞広告に踊らされて、不思議なことにというかどちらかといえば売れっ子作家だけに敬遠していた東野圭吾の本をとうとう買ってしまったのです。500ページ近い分厚いその単行本を手にとって、果たしてTVドラマの最終回までに読めるのだろうかとちょっと弱気になりましたが、通勤の行き帰りの電車の中だけで一気に読み切りました。
    本を読んでみればドラマは小説をほぼ忠実に再現していたように感じました。
    色々な書評や読者レビューを読んでみると「白夜行」や「容疑者Xの献身」など他の作品に比べれば“軽い”といったふうに書かれていることが多いように見受けられましたが、それだけにドラマ化はしやすかったのでしょうか。
    東野圭吾=ミステリー・推理小説という図式では確かに“軽い”のかも知れません。が、単にそれだけではないように思います。例えば「手紙」。これも映画化されたものを見ただけですが決してミステリーでも推理小説でもない。人間の内面やヒューマンな部分を掘り下げたもので、あまりミステリーや推理小説が好きでない私としては東野圭吾のそういった部分が好きになれるのかもしれません。
    しばらく東野圭吾にはまって本を読んでみてもいいかなと思っているところですが、結構長編が多いのでどうかな…

    話は少し変わりますが、「流星の絆」の初めのシーンで功一、泰輔、静奈が「ペルセウス座流星群」を見に行くシーンがありますが、流星を見ればやはり思わず何かを願ってしまうし何かを誓ってしまうものです。2001年の「しし座流星群」の本当に“星が降る”という表現がぴったりの流星群を実際に見たことがありますが、そんな流星を目の当たりにすると何かを願わずにいられない。
    功一、泰輔、静奈三兄妹の絆はそんな流星に誓ったものだったに違いありません。
    | book | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0)

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      余命1ヶ月の花嫁

      評価:
      TBS「イブニング5」
      マガジンハウス
      ¥ 1,470
      (2007-12-13)
      「みなさんに明日がくることは奇跡です。
      それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています」

      乳がんで亡くなるひと月前、
      チャペルで式を挙げたその日の彼女のブログに書き込まれた言葉。

      普通に生きている者にとってはまったくそんなことは思いもしないこと。
      でも彼女にとっては明日は奇跡だったのです。
      毎日TVや新聞では人が人を殺めたり、自ら命を絶ってしまう人のニュースで溢れているけれど、なんと愚かなことか。

      たとえ辛いことや苦しいことがあっても
      生きている限り幸せなんだと思うと明日からも頑張れる。

      「愛といのち」のメッセージ、
      通勤電車の中で一気に読んでしまいましたが、涙が溢れてきてちょっと困ってしまいました。
      感動の一冊です。
      | book | 20:12 | comments(3) | trackbacks(0)

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        カフーを待ちわびて

        沖縄の離島、与那喜島を舞台にしたあたたくて、そして優しく、ちょっぴり切ない恋の話。
        ちょっと沖縄中毒になりかけの私は、“沖縄”という文字に過剰に反応して、ずっと気になって、そうして休みの日にとうとうこの本を買って一気読んでしまいました。
        もちろん与那喜島とは架空の島。作者の浜田マハさんによれば沖縄本島北部、今帰仁村より北西の東シナ海に浮かぶ、周囲約16km の小さな島、伊是名島がモデルだそうです。
        そして話に出てくるカフー(果報、島の言葉で幸せという意味)という名のチョコレート色のラブラドール犬も実在する犬だそうです。
        伊是名島には行ったことはありませんが、読んでいると頭のなかで島の情景が見事に思い描かれ、そして主人公やヒロインの姿が生き生きと再現されていくのです。
        そして神が宿る沖縄の離島で展開される話は、到底ありえないであろうおとぎ話のようなストーリーもすんなりと受け入れられるのです。
        来春、映画化されるという話ですので、ちょっと期待してみたいです。
        ちなみに主人公、友寄明青を演じる玉山鉄二さんはうちの地元高校出身だとか。
        ますますの活躍、期待してます。

        カフーを待ちわびて 公式HP
        原田マハ 公式Blog 「Maharada Dialy」
        | book | 02:32 | comments(0) | trackbacks(0)

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          ニオイふぇちぃ

          ニオイふぇちぃ
          ニオイふぇちぃ
          竹内 結子

          折角の休みなのに、なんかこうもじとじと雨が降っていると体はだるいし、あまり外に出かける気もしないし、そうかと言って暇を持て余してしまうし、ぶらっとやっぱり近くの本屋に行ってしまってなんかミョーに気になってしまったのがこの本のタイトル「ニオイふぇちぃ」。
          “フェチ”じゃなくてなんで“ふぇちぃ”なんだろう?
          それになんで今をときめく女優が“ニオイふぇちぃ”なんだ?
          そんなふうに読者というか買手を引き付けさせるタイトルを付けたというだけでもこの本は成功なのかも。
          元来ミーハーな私は、見事この戦略にはまり思わず買ってしまったのでした。
          さあ、みんなもはまれはまれ!



          ところでこの本の作者、竹内結子といえば最近やたらとTV・映画での露出が多い。やっぱりそういう意味では“旬”なのか。
          映画で言えば「星に願いを」「黄泉がえり」そして「天国の本屋〜恋火」と出演が続く。

          天国の本屋 恋火
          天国の本屋 恋火
          松久 淳 田中 渉

          話の内容から言えばどれも似たり寄ったり・・・ひょっとして3部作?
          ビデオや本を読んだ感想から言えばこの中での私のおすすめは「星に願いを」かな。
          「天国の・・・」はまだその映像を見ていないのでなんとも言えないけど「黄泉がえり」は非現実的過ぎでなんか話的にも中途半端な気が・・・。
          まっ、でも全ては昔見た洋画「ゴースト」に通じるものばかり。

          ゴースト/ニューヨークの幻
          ゴースト/ニューヨークの幻


          人が蘇ったり、失った愛しい人がもう一度目の前に現れて欲しいと願うのはいつの時代も変わらぬ人々の願いということか。
          | book | 10:20 | comments(0) | trackbacks(0)

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            自分スタイル〜model SHIHO

            生き方のモデルになろう―ファッションリーダーになる52の法則
            生き方のモデルになろう―ファッションリーダーになる52の法則
            中谷 彰宏

            モデルっていうジャンルにはあまり興味がなかった。
            ツンとしてて「私はモデルよ。あなたたちとは違うのよ。」というなんか冷たいイメージの女性ばかりかなっと思っていた。
            実際にSHIHOに会ったこともなければ喋ったこともないし、本当のところは分からない。でも少なくともメディアに溢れる笑顔やそのしぐさを見ていると今までのモデル像のイメージとは明らかに違った。
            「やるじゃんネスカフェ」のコマーシャルで初めて彼女を見た時は、まさか彼女が超売れっ子のモデルとは思わなかったし、滋賀県出身(田舎?)と聞いてよなんか失礼だけどより親近感が生まれた。

            この本を読んでいると彼女がモデルの世界で成功して、今一番輝いているのがよく分かる。そしてきっと彼女はモデルじゃなくても輝いている女性なんだろうなとも思う。
            SHIHOの言葉の中には、自分のスタイルを持って前向きに生きていくことこそが大事なんだなというヒントがいっぱい詰まっている。文庫版のサブタイトルは「ハッピーでおしゃれな女性になる52の秘訣」とあるが誰が読んでもきっと“ハッピー”になれる気がする。

            文庫版
            SHIHOスタイル―ハッピーでおしゃれな女性になる52の秘訣
            SHIHOスタイル―ハッピーでおしゃれな女性になる52の秘訣
            中谷 彰宏


            SHIHOMAGAZINE.COM → http://www.shihomagazine.com
            | book | 12:29 | comments(0) | trackbacks(0)

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